自分の音を聴く、大切さについて。

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ヴァイオリンが上手くなるのにとっても大事なことは、

自分の音をちゃんと聴く、ということです。

しっかり自分の音が聴けてないと、良い音程なのか、良い音なのかわからないんですね。

私はプロ奏者を何人も育てた先生に習っていたことがあって、

その先生が何度も何度も、口をすっぱくしておっしゃっていたことがあって、

それが『ちゃんと自分の音を聞いてる?』ということだった。

なべ

レッスンに行くたびに毎回、毎回何度も『ちゃんと自分の音聞いてる?』と言われた。

『音程が悪いのは自分の音をちゃんと聴けてないからだよ』と何回お話しされていたからわかりません。

1回のレッスンで少なくとも10回は言われたから、10回×4回/月×12ヶ月×5年=2,400回以上は言われた。

人間は不思議なもので、耳ざわりな音を聴こうとしないですね。

汚い音や、狂った音程や、そういう音を聴かないようにできてる。

だから、良いところも、悪いところも含めて『自分の音を聴く』という習慣が大事で、練習が大事で、

自分自身の悪いところが聴けていれば、練習で悪いところを直していけるし、上手くなるんですね。

いやいや、自分の音は聞こえてるよ、と思うかも知れません。

そんなときは録音してみてください。

自分自身が聴こうとしなかった狂った音程や、変なヴィブラートや、ギコギコした音色がはっきりと録音機から聞こえてくる。

自分の録音を聴いてショックを受けると思います。

でも、それで全然良くて、自分で聞いてるつもりだったということに気づく良いチャンスだと思います。

実際、自分の音を聴く、というのは難しい。

ヴァイオリンを弾くという難しいことをやりながら、自分自身の音を聴く、というの本当に難しい。

弾く、ということに一生懸命になっちゃうからね。

だから、意識して聴く。

何となくじゃなくて、『聴く』ということをに意識を向ける必要があります。

なべ

自分の音を聴こう。良いところだけじゃなくて、悪いところも、全部聴けるように頑張ってみよう。悪いところがわかれば、その悪いところを練習して改善していけば良いんです。

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