すべての音の基本は開放弦の音です。開放弦と同じ音の音程がビタッと合うことで、良い音、良い音程に近づいていきます。
すべての音の基本は開放弦の音です
すべての音の基本は開放弦の音です。
音色も音程も、開放弦の音を基準にして作っていく。
具体的には、開放弦と同じ音が来たら、ビタッと音程を合わせる。
楽譜に開放弦と同じGの音(ソの音)が出てきたら、G線とピタッと音程を合わせる。
開放弦と同じDの音(レの音)が出てきたら、D線とピタッと音程を合わせる。
これが本当に大事。
理由は2つあって、
- ヴァイオリンらしい響きのある美しい音が出るから。
- 音程の迷子にならない。
二つの理由について深掘りしてみますね。
開放弦と同じ音の音程が合うと、ヴァイオリンらしい響きのある美しい音が出る。
一番の理由はヴァイオリンらしい美しい音が出るから。
開放弦と同じ音の音程がビタッと合うと、楽器が豊かに響く。美しくヴァイオリンが鳴る。
開放弦と同じ音の音程がちゃんと合うと、弾いている音だけじゃなくて開放弦も振動します。
例えば、D線のGの音(ソの音)の音程が合っていると、弾いてないのに開放弦のG線も振動します。
A線のDの音(レの音)が合っていれば、弾いてないのに開放弦のD線も振動する。
指で押さえている音だけではなくて、開放弦も一緒に振動して響きが作られるので、美しい音になります。
音程の迷子にならない。
開放弦と同じ音の音程がちゃんと合っているか聴きながら弾くことで、音程の迷子にならないです。
人間の耳はいい加減なもので、ヴァイオリンを弾いていたら、音程がどんどんズレていきます。
何も基準がないと、ズレた音程はずっとズレたままなんだけど、そこで登場するのが開放弦です。
開放弦と同じ音が出てきたら、開放弦とピッタリ同じ音かどうか確認する。
ズレた音程を開放弦の音を基準にして修正していく感じ。
開放弦の音を基準にして、音程を修正しながら弾いていくことで、音程の迷子にならずに演奏することができます。
まずは開放弦の音をしっかり合わせる。開放弦の音が合えば、全体の音程はかなり整います。
開放弦の音程とピッタリ合っているか確認する方法
開放弦の音程とピッタリ合っているか確認する方法は、3パターンあります。
- 開放弦と一緒に弾く
- 開放弦の響きを聴く
- 残響を聴く
- フラジオレットを弾く
- チューナーで合わせる
開放弦と一緒に弾く
開放弦と音程かピッタリ合っているかどうか確認するには、開放弦と一緒に弾くのがわかりやすいです。
D線のGの音(ソの音)が合っているかどうかを確認したいときは、G線と一緒に弾いてみる。
A線のDの音(レの音)が合っているかどうかを確認したいときは、D線と一緒に弾いてみる。
音程が合っていればキレイな音になるし、ズレていれば濁った音になる。
開放弦と一緒に弾くことで、開放弦と同じ音程か確かめることができます。
開放弦の響きを聴く
開放弦の響きを聴くことで、開放弦の音と同じ音程かを確認することができます。
G線のAの音(ラの音)はA線と一緒に弾くことができないんだけど、A線の響きを聴くことで合っているかどうか確認できる。
音程が合っていれば、G線のAの音を弾いたときに、A線も振動します。
開放弦が一番振動して、楽器の音がまろやかな響きになるところが、開放弦と同じ音程になります。
残響を聴く
開放弦の音と合っていると、残響が残ります。
D線のGの音(ソの音)とか、A線のDの音(レの音)とかを弾いたときに、開放弦と音程が合っていれば、短く弾いても開放弦の響きが残ります。
残響が一番残る音程を探していく。残った響きがたくさん出る音程が、開放弦とピッタリ合っている音程。
フラジオレットを弾く
フラジオレットを弾くことで、開放弦と同じ音程かわかります。
フラジオレットをまだ習っていないなら、スルーでOK
>> フラジオレットについて知りたいときはこちら(工事中)
高いE(ミ)はフラジオレットで確認できる音で、音程が正しければ、綺麗なフラジオレットの音が出るし、ズレていればフラジオレットの音が出ません。
チューナーで合わせる
本当はチューナーを使わずに、音や響きで開放弦の音を合わせて欲しいんだけど、最初はチューナーで合わせてもOK。
チューナーで合わせて、合わせた音を弾いてみて、開放弦との響きを耳で覚えてみる。
まずは開放弦と一緒に弾くか、楽器の響きを聴いて開放弦の音と合っているか、何度も何度も確認してみよう